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「もの」は生きている
日常と生活の中にモノがあふれるようになった。
100均に行けば何でも100円で手に入るという状況を
戦後の人はSFの世界にも想像できたであろうか。
今の日本社会で、モノがなくて困るということはまずない。
ということは、モノがなくて「困る」という経験をしにくいということであり
その経験がないということは、その場面で知恵を絞ることも無いというになる。
つまり、人は消費という洪水の中で思考停止に陥ったのだ。
何も考えなくても何となく行きていける。
生活の中で「機能」という表層的で無機質な一面だけが切り取られた。
「もの」には誰がどういう気持ちでどれだけの労力をかけてという
人が生きている証、生き甲斐を「大量生産大量消費」という文明の利器が奪ってしまった。
「もの」を買うということは、消費することではない。
作り手の舞台・生き様を体感できる価値とそれに見合う対価を交換することである。
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