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無垢はなぜあたたかいと感じるのか
無垢は気持ちがよい。
無垢は柔らかくてあたたかい。
人はなぜ無垢が良いと思うのか。
そこには自然素材で精神衛生上思考に働きかける部分が大きいかもしれないが、
感覚として何か親和性を感じ取っているのは間違いない。
分子的に木材の構造を見たときに、木がその他の物質と明らかに違うのが
「リグニン」という複雑な構造の分子を有していること。
木が沿ったり、色が変わったり、環境応じて変化するというのは
このリグニンの構造が変化しているからである。
人の顔ばかり伺う社会にとって制御しきれないものは都合が悪い。
だから、曲がったり変化したりするものは嫌われる。
しかし、プラスチック等、自分で環境に適応できなければ
そのストレスに耐えられず割れてしまう。
一方、木はストレスを開放し、柔軟に環境に適応できるのであるから
本質的な見方をすれば、これほど都合の良いものはないはずだ。
変化することに対する責任転嫁の所在を気にするのだろう。。
「不安」な心理は「安定」を求めて「固定」の中に「永遠」を見いだそうとする。
しかし、変化に適応することは「ストレス」を開放し続けるということで
それは変化し続ける状態の中に永遠があるのかもしれない。
人は、頑に固定する樹脂よりも、ストレスを開放し続けているリグニンを
感覚的に親和性を感じているのではないか。
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